2008/2/21

●DIGITALISM LIVE @ SHIBUYA-AX

> LIVE, 音楽雑談 — サイトウD @ 11:45:18

digitalism_blog.jpg
一昨日、渋谷AXで行われた、DIGITALISM の来日公演へ行ってまいりました。
最初から最後まで、一切テンションを落とすことなく、
アゲアゲのままでオーディエンスを躍らせること、ちょうど1時間。
フロア前方では、まるでパンクのライヴのような
クラウド・サーフィンまで起こってしまう (←本当はダメですよ)、バキバキで楽しすぎるライヴでした!

ステージ後方と機材ラック下部に設置されたスクリーンには音楽にリンクした映像が流れ、
また、照明も同様に、楽曲に合わせてピッカピカでガンガン。
僕も、メタボリック解消のため、ダウン・ベストを着込んだまま汗だくで踊り続けました(笑)
ちなみに、我が編集部が誇る ちょいワル次長 (47歳: &奥様) も観に来ていたのですが、
明らかに最年長だったとの事(笑)
僕もそんなオトナになってみたいです。

デジタル主義(初回限定盤)昨年を代表するアーティストのひとつだった、
ドイツはハンブルク出身の、彼らデジタリズム。
その、最もアツイ時期のライヴを堪能できたのは、貴重な体験でした。
ダンスとロックをクロスオーヴァーさせた、
いわゆる 「ニュー・レイヴ」 の括りに入れられる場合もあり、
MOSHI MOSHI EPそのため一部では 「一発屋」 的な言われ方をされてしまうこともあるのですが、
彼らのような本物のアーティストっていうのは、
ブームなんて人為的なものを超えて、
余裕で残っていくんだろうな~と実感しました。

MCで、「次は○○で会おう!」 なんてビックリ発言もありましたが、
それはまだオフレコって事で(笑)

先月に観てきたスフィアン・スティーヴンスのライヴのように、
ジックリと堪能するライヴもそれはそれで最高に素晴らしいのですが、
こういうバリバリに騒ぎまくるライヴは、やっぱり何歳になってもやめられません!
相当疲れますけどね(苦笑)

♪追記
会場に着いた際、フロア外のドリンク売り場がとんでもない行列に。
なので、諦めて中に入ってみたところ、フロア内のバーは余裕でスカスカ。
全く並ばずに買うことが出来たのですが、買い終わると、その後ろにはちょっとした列が・・・・・・。
どうやら、列が乱れたところに、それに全く気付かず割り込んでいたようです(笑)
よくもまあ、血気盛んな若人たちに殴られなかったなあ・・・。
逆に僕だったら、「おい!」 って言っちゃいますけどね!?
皆さんも列に並ぶ際は、身の安全のため、前後を確認しあってキチンと整列しましょう(笑)
それと、お客さんの女の子が可愛すぎです。
アメコミみたいに、目がハート型にズキューンしまくりでした!!(笑)

【ON AIR INFOMATION】
デジタリズムのナンバーは、キャンシステムの有線放送ならびにSPACE DiVAの
下記のチャンネルでオンエアされています。
電話リクエストもお待ちしていますので、ご契約者の皆さまは、ドシドシお電話ください!
●LOUNGE/HOUSE (CAN有線: 関東 D-13、東北E-14 / SPACE DiVA: 232)
●ダンス・グルーヴ (CAN有線: B-09 (沖縄のみB-07)/ SPACE DiVA: 229)
●ロック/ポップス (CAN有線: A-12 / SPACE DiVA: 226)
●2000’s ポピュラーHITS (CAN有線: コチラで / SPACE DiVA: 238)
●洋楽ポピュラー・リクエスト (CAN有線: B-03)

2008/2/18

●GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR 解散(涙)

> 音楽雑談 — サイトウD @ 17:05:02

私、サイトウDが大好きなカナダの大所帯インスト・ポスト・ロック・バンド、
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR解散してしまったそうです。
嗚呼、ガッカリ。寂しゅうございます。

f#a# (infinity symbol)彼らの楽曲は、全曲20分の長さがあり、しかもインストゥルメンタル。
ワン・フレーズをループで繰り返しながら静かに静かに音が起ち上がり、
ギター、ベース、ストリングスが徐々に徐々に重なり合っていき、
ジワジワと目いっぱい溜め込んだところで、一気にドカーンと轟音でブレイク。
その静と動のコントラストから得られるカタルシスや、
フレーズ/メロディ・ラインが持つ耽美さには、他のバンドには換え難い魅力がありました。
何か、ちょっと怖い感じがあったりして(笑)

Lift Your Skinny Fists Like Antennas To Heaven結果、今でも数多くのフォロワーを生み続けているほど、
シーンに多大な影響を及ぼしました。
基本的に長い曲やコンセプト・アルバムが苦手な僕ですら、
この GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR だけは、異常にハマっていたものです。
ただし、政治的なメッセージが重要なバンドであったにも関わらず、
正直そこは、あまり興味がありませんでしたけどね・・・
そしてその 「メッセージの伝わりにくさ」 が、今回の解散に大きく影響しているとの事。ムムム・・・。

そう、一度だけ、新宿にあった頃のリキッドルームで来日公演を観たことがあります
それはもう・・・・・・

つまらないライヴでした!! (笑:もち、個人的に)

Yanqui Uxoお客さんはシーンとして一向に盛り上がらないし、
曲が長いにもかかわらず、
演奏されたのは音源化されていない全く知らない曲ばっかりだったもので、
大好きなのに眠くて眠くて仕方がない(笑)
ただ、ライヴでのパフォーマンスこそが彼らの真骨頂であり、
そのヤバい空気を体験できたというだけで、もの凄い満足感を得られたものです。
もう一度ライヴを観てみたいな~と、常日頃思っていただけに、もう残念無念。
持っている全アルバムを引っ張り出して、しばらくの間、通勤電車で聴きまくりたいと思います。
これがまた、都会の風景にピッタリと合うんですよね・・・・・・。

あ、ちなみに。
弊社、キャンシステムの有線放送ではオンエア不可です。20分のインストですから(笑)
たまには、そんな紹介も良いのではないでしょうか?(笑) という訳で、それではまた。

2008/2/14

●【棺桶アルバム④】 THE WiLDHEARTS / p.h.u.q

> ROCK と XX, 音楽雑談 — サイトウD @ 10:58:06

ほぼ忘れていました、このシリーズ。だって、書き出すと止まらないんだもん(笑)
棺桶に入れてもらいたいくらい好きなアルバムをご紹介する第4弾。
今回はコチラ↓ 僕の個人的趣味をご存知、もしくはご推測できる方には、結構意外なアルバムかも。

P.H.U.Q
◆ THE WiLDHEARTS / p.h.u.q (1995年)

今、会社のライブラリーからアルバムを引っ張ってきましたが、
解説のない輸入盤しか見当たりませんでしたので、バイオ的なものは割愛します。
以下、僕の記憶・思い込みのみでご了承ください。
(解説を書いていたのは確か、MUSIC LIFE編集長(当時)の増田勇一さんだった気が・・・)

今、「エモ」 と呼ばれるポップ・パンクが人気となっています (あくまでも 「狭義の」 エモですが)。
その中には、ヘヴィ・メタル風のリフにポップで泣きのメロディーを乗せるバンドが多く見られます。
僕は、そんなスタイルの元祖中の元祖こそ、UK出身の彼ら、ワイルドハーツだと思っています。
そして、現在最も過小評価されているバンドだとも・・・。

デビュー当時、「METALLICA meets THE BEATLES」 と呼ばれたワイルドハーツの音楽は、
ゴリッゴリのヘヴィ・メタル・リフを土台に、
60年代から脈々と続くUKポップのメロディー、そしてパンクの攻撃性を融合させたもので、
どこのシーンに属すわけでもなく、ジャンル分けも不可能。
フォロワーもいないというほぼ孤立無援のバンドでした。

メタル・ファンからしてみたらポップ過ぎるし、速弾きソロは無いしで、若干なめられ気味。
パンク・ファンやポップ・ファンからしてみれば、逆にメタルっぽ過ぎる。
メタルが一番衰退していた (要するに、ダサさの象徴だった) 時代でもあり、
とにかく、雑誌・メディアも、どこで取り上げて良いのか掴めていなかったように感じます。
しかも当時のUKは、oasis vs. Blur の 「ブリット・ポップ」 全盛期
そりゃ、浮いて当然な音楽性だったのかもしれません・・・。

でも、世界中で熱狂的なファンを確実に掴んでおり、そのメロディー・ラインの親しみやすさから、
日本では特に大きな人気を獲得していました (していたはず)。

マーケット・ハーバーただ、中心人物の GINGER (ジンジャー)
極めて癖のある性格も災いし、メンバーは常に流動的。
このあと、解散 → 再結成 → 解散を何度も繰り返し、
現在に至っています(笑)
また、ここ最近はジンジャーの活動が非常に活発で、
ソロ、別名義など、1年に1枚は必ずアルバムをリリースし続け、
今月も、ソロとしてのニュー・アルバム、
『MARKET HARBOUR』 をリリースしたばかりです (名盤)。

加えて。
ワイルドハーツを通過していった元メンバー達には何故か、
そのワイルドハーツの影響が色濃く残ってしまうようで、
脱退してもなお、ワイハーを彷彿とさせるヘヴィでメロディックなバンドを
新たに結成する事がよくありました。
HONEYCRACKSUPER STUPID などなど・・・、どれも名盤/名バンドで、
ああ、僕もよく追いかけていたなあ~・・・。

さてさて。このアルバム 『p.h.u.q』 は、オリジナル・アルバムとしては (確か) 2枚目。
メタル・リフは1stより抑えられ、だいぶポップ寄りになった印象ですが、
メロディーの立ち方は半端じゃなく、スタジアムで大合唱 間違いナシな、ビッグ・ナンバーが目白押し。
「METALLICA meets THE BEATLES」 とか言うより以前に、
「CHEAP TRICKのアップデート&ヤンチャ版」 と言った方がしっくりくるかも。
そして、「エモ大好き!」 な若人は、すべからく聴くべし。
10年以上も前に、これだけクオリティの高いラウド・ポップが存在していたのですよ!

特に、3 コードで疾走する1曲目 「I Wanna Go Where The People Go」 から
tr.② 「V-Day」、 tr.③ 「Just In Lust」 への流れは最高の極み。
tr.⑦ の 「Woah Shit, You Got Through」 をはじめ、
むしろ、当時隆盛を誇ったメロコア・シーン (←今じゃ死語?) の影響すら感じられます。
しかしtr.⑧ の 「Cold Patootie Tango」 以降には、ゴリゴリのメタル・リフが健在。
その雑食性は、当時としては相当意外だったのですが、
今聴くと・・・・・・普通。いや、最高にカッコ良いのですが。
それだけ先駆け的な存在であり、発明的なスタイルであり、
ワールド・スタンダードになり得る音楽性とレベルの高さであったという事。
しかもtr.⑪ 「Naivety Play」 なんて、
若干、マリリン・マンソンだったり、リンプ・ビズキットとかのラウド・ロックっぽいし(笑)

実は僕、何度も機会があったにもかかわらず、ライヴは一度も観た事がありません。
いつもいつも、来日公演が終った後に後悔しています。
ただ最近は、ジンジャーのソロでも頻繁に来日してくれていますので、
いつかは一緒に、「I Wanna Go Where The People Go」 を合唱してみたいものです。

あ、良い子だったら、タイトルの 「p.h.u.q」 の意味は分かりますよね?
黒人のスラング風に読んでみてくださいね。そうそう、中指立てて!

2008/1/31

●プレゼント中

> 番組インフォ, 音楽雑談 — サイトウD @ 10:58:20

ラヴ・レヴォリューション以前、だいぶ先行してこのブログでもお伝えしましたが、
レニクラこと Lenny Kravitz のニュー・アルバム
『ラヴ・レヴォリューション』 がリリースされました。
原点回帰な感じのサウンドで、すでに好評を得ている様子。

そんなレニー。実はただ今、このブログの親サイト 「Music Lounge」 にて、
ノベルティ・グッズのプレゼントを行っているんです!
コチラ ⇒ www.music-lounge.jp/news/2008_01/lennykravitz/index.html

lenny_present.jpg
これが、プレゼントの品。「いったいコレ何?」 と思われた方。それはそうでしょう。
ウエストを計測するメジャーなんです (もちろん、通常のメジャーとしても使用可能)。
箱には、「いつの間にか あなたも L になっていませんか?」 の一文。

そう。映画 『L change the WorLd』 の主題歌となったこと、
そして Lenny の頭文字、L に引っ掛けたダジャレ!
くっだらねー(笑) でも最高。こういう企画ができるレコード会社さんって、良いッスよね~。
メタボリック対策が社会問題化しているということで、話題もリアル・タイムだし。
当選は、計5名様です。ぜひ上記リンク先から、応募してみてくださいね。

STARTING OVER(初回盤)(DVD付)それにしても、我が神 : エレファントカシマシのニュー・アルバム
『STARTING OVER』 がリリースされたおかげで、
しばらくの間洋楽なんて聴く気になれません(笑)
今朝、通勤電車の中で聴いておりましたが、
マジで泣きそうになり、もうどうしようかと思いました。
一人でも多くの人に聴いて頂きたい傑作です。
僕もキャンシステムに電話リクエストしたいッス(笑)

ソリッド・ステイト・ウォリアーあ、それと、Roger Joseph Manning Jr. (ex. JELLYFISH) の
セカンド・ソロ・アルバムのサンプル盤が、先日僕の手元に届いたのですが、
ファーストに続き、またしても大傑作です。詳細は、また今後ご紹介しようと思います。
あ~、早く有線放送でもオンエアしたい!!
(← ちなみにコレはファースト・アルバム)
メロディー・フェチの方は、オンエアはもちろん、3月19日のリリースを楽しみに待っていてくださいね!

では!

2008/1/11

●『決定盤! ローカルヒーロー 大全集』

> 音楽雑談 — サイトウD @ 10:22:19

いやー、もう、全然アレなんですけどね。僕が担当の音楽じゃないんですけどね。
このアルバム、すごいですよ。良いですよ。

決定盤!ローカルヒーロー大全集
◆決定盤! ローカルヒーロー 大全集 (発売中)
www.emimusic.jp/st/compi/local/index_j.htm

テレビでもたまに取り上げられますけど、地方の有志や自治体、もしくは企業・団体などが、
PRを目的とした独自のヒーローを生み出すことが、ちょっとしたブームになっている様子です。
そんな各ローカルヒーローのテーマ・ソングを一同に集めたコンピレーションが、コチラのアルバム。

文句の付け所は多々あれど、決して低くない楽曲のクオリティ。
何とも言えぬサウンドのチープ感と、消せない素人臭さ。
加えて、それぞれの地域・団体に対する深い愛情。さらに、ちょっとした悪ふざけ。
たまらないッス。最高ッス。本気で楽しみながらバカやっている感じに激しく共感を持てます(笑)

全て通して聴いてみると、楽曲的にはハード・ロック歌謡調がほとんど。
そんな中、『伊賀牛集団 部位3』 (三重県名張市) のテーマ・ソング 「Meat YOU」 が、
意表を突く女性ヴォーカルの四つ打ちのダンス・ポップ・チューン (エイベッ●ス風) なうえ、
歌詞も爆笑ものの上手さ。収録曲中、個人的にダントツの白眉でございます。
そのネーミングやコスチュームからも、抜群のセンスを感じます (詳しくは上記文中のリンクから)。

他にも、最も戦隊モノらしい楽曲なのに、たったワン・フレーズであっさりと潔く終ってしまう
『環境戦隊 ステレンジャー』 (東京都) が、コンセプトの面白さも相まってなかなかの出来でした。
静岡市の 『爆音戦隊スンプレンジャー』 は、すかんちの影響が感じられて、個人的にツボ。
新潟県長岡市『ゆめ100戦士 ソイガイヤー』 は作詞・作曲がサンプラザ中野氏で、
堀内孝雄風にも聴こえる、月光仮面のような昭和ヒーロー風ナンバーが秀逸です。
長崎県の 『協力戦隊 グレイトレンジャー』「必ず出来る」 は、
歌詞・楽曲の素晴らしさと音のチープさが良いコントラストを描いており、お気に入りです。

などなど、とにかく、素人ながら一生懸命に作り上げ、
地域活性化と啓蒙のために良い大人が奮闘している様子にマジ心を強く打たれ、同時に笑いを誘います。
僕も地方出身ですしね!(山形県米沢市です)

それと、インナー・スリーヴの最後の、制作スタッフ・クレジット欄。
それぞれの名前の後に出身地名が表記してありまして、そんなところにも笑わせてもらいました。

ロックですね。これぞロックですよ。D.I.Y.精神がバリバリに感じられますしね。
そして何より、絶対に皆が楽しんでやっている感じが完璧ロックですよ。
このアルバムにお金を払える人って、かなり心が豊かな人だと思いますね(笑) オススメです。
もちろん気になるお客様は、ぜひキャンシステムのリクエスト・センターへ電話を!!

P.S.
ついでに、名古屋在住の 「セーラー服おじさん」 も、ある意味ヒロインに入れて欲しいですけど。
名曲 「サイア」 とか・・・ (下記リンク先、映像の3段目左)
www.ningendaigaku.com/sailor.html