2007/7/18

ロックとサイン (ROCK ‘N’ AUTOGRAPH)

> ROCK と XX — サイトウD @ 10:49:55

みなさーん、サインって持ってますか?
僕は今でこそ、ミュージシャンを生で見る機会も多いもので、
「握手したい!」、 「サイン欲しい!」 なんて気持ちは無くなってきましたが・・・。
やっぱり有名人のサインって貴重ですよね! 以下、僕がもらった大切なサインをご紹介。

◆ James Brown
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故ジェームス・ブラウンのサイン。絶対に死なない人だと思っていた・・・。
タワーレコードでインストア・イベントが行われた時に偶然参加し、
購入した CD のジャケットに目の前で書いてもらったものです。
「Soul Hi」 という言葉が胸にジンと来ます。
ちなみにこのイベントで、参加者全員が書かされたアンケートから、僕の質問が読まれたんです。
「サンプリングのネタとして使用されるのは、どういう気持ちですか?」 ってな質問でした。
「若い奴らにインスピレーションを与えられるなんて、最高だね!」 と言ってましたけど、
J.B. のサンプリング使用料って、噂によると高いらしいですね(笑)

◆ Mercury Rev
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SUMMER SONIC のサイン会でパンフレットに書いてもらったもの。
サマソニのサイン会って、ファンには本当に嬉しいですよねー。
これは、僕が死ぬほど好きなマーキュリー・レヴのものですけど、何が貴重って・・・
M・レヴの影のメンバーにして名プロデューサー、デイヴ・フリッドマンが、
メンバーと一緒にサインしてくれた事ですよ!(一番下)
まあ当然、そこに居合わせた人、全員が書いてもらったんですけどね。
その時は、そのデイヴ・フリッドマンが M・レヴのパフォーマンスに参加したという、
今となっては伝説のステージだったのです。懐かしいなあー。
そうそう、一緒に行った友達、サインもらった後に緊張で腰抜かしてたっけ(笑)

◆ Ron Sexsmith
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以前、Tシャツ特集でもご紹介した僕の神様: ロン・セクスミス。
ライヴ会場で行われたサイン会にて、CD のジャケットに。
参加できるのはCD購入者のみだったのですが、当然、僕はぜ~んぶ持ってるわけで(笑)
仕方なくコンピ盤を買って、書いてもらいました。聴いたら良いアルバムだったけど!
書いてもらう際、ロンに 「あなたのCDじゃなくてスミマセン」 と謝ったら、
「全然。僕もこのアルバム大好きだよ!」 と返事してくれました。
本当に本当に良い人、ロン様。

◆ IMPELLITERI (+1名)
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またも懐かしいなあー。音楽雑誌の懸賞に応募して当たったものです。
当時は中学生ですからね、そりゃあ嬉しかったものです。
様式美メタル・バンド、「インペリテリ」 のクリス・インペリテリ (上)。
すげー速いです。メチャ速いです。まじで笑えるくらいギター速いっス!(笑)
ちなみにもう一つのサイン (下) は、ガーゴイルというヴィジュアル系バンドのギタリスト。
ヴィジュアル系、もちろん好きでしたよ! ええ。

今サインが欲しいとしたら、千葉ロッテ マリーンズの選手。
ヴァレンタイン監督、渡辺俊介、福浦、TSUYOSHI こと西岡あたりかと(笑)
芸能人なら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、いとうまい子さんが(照)

そうそう、キャンシステムの音楽情報サイト 「MUSIC LOUNGE」 では、
僕らが奪取してきたミュージシャンのサインをプレゼントする事もありますので、
皆さん、マメにチェックしてみて下さいね~!
(かつて BLOC PARTY へインタビューした際、緊張のあまりプレゼント用のサインを貰い忘れた事は、
僕自身がもう忘れた事にしています・・・)

オマケ
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会社で発見した、ダンディ坂野氏

2007/7/10

ロックと酒 (Rock ‘n’ Spirits)

> ROCK と XX — サイトウD @ 12:24:30

hoppyglass
◆ マイ・ホッピー・タンブラー

勝手なロック・クイズ、「ネタ元な~んだ?」 付きでお届けします。
電車の酔っ払いが何よりも嫌いな僕ですが、自分が酔っ払うのは大好きです。ロックだもん。
そして、「カッコつけ」 がロックの基本。その呑む酒とスタイルにもこだわりたいところ。

まずはお店。ロックでは、洋邦を問わずスタンディングが基本です。クラブはもちろん、
米国西部ハイウェイ沿いのバー、イギリスのビア・バー、新橋や中央線沿いの赤提灯・・・。
全部立ち呑みです。東京にはそんなお店が全て揃っている点がチョベリグ。

そしてオーダーする際は是非、「マスター!! マスター!!」 と、シャウトして呼びたい 【問1】。
周囲への宣戦布告です。
そして注文するのは、「コールド・ジン 【問2】 を、ロックで・・・」 。これで勝ったも同然です。
ストレートよりもオン・ザ・ロック。だってロックだもん。
ストレートをチェイサー無しで呑む 【問3】 のは、ロックな気分ではない時に。

そうそう、ワイン、シャンパンなど細長い足のグラスで呑む酒も、ロックから遠のきます。
力強いボトムこそロックの肝です 【問4】。 あっても、メキシカン・ワインぐらいかな?【問5】
では、何を呑めば良いの? 答えは一つ。「スピリッツ」 です。ジン、テキーラ、ウォッカ、ウィスキー etc… 
度数の高い酒をスピリッツと呼びますが、スピリットのスピリッツですよ! 嗚呼、ロックだなあ。

実は、残念ながら僕はジンが苦手なので、ウィスキーやテキーラをロックで。ウォッカはカクテル。
ウィスキーならバーボンが、より男っぽくてロックですね。
そう言えばジャック・ダニエルは、子供の時に憧れた日本人ギタリストのトレード・マークだったっけ 【問6】。

最近は日本酒 (サケ) が外国人にも人気があり、かなりロックですけど 【問7】、チョイ演歌寄り。
「中央線ロック」 を気取るなら Hoppy ですよ、ホッピー!
甲類焼酎を割るビール風飲料で、場末の定番。
やきとん片手にホッピーをグイグイと・・・・・・。プハー! ヒップ・ホッピー!(←壊れてきた)
マスター!! マスター!! 中身おかわり!
ホッピーは、面白がって女子にすすめると、意外にハマる人多し。皆さんもお試しあれ。

とにかく、基本は 「安酒」。タバコの紫煙 【問8】 がたち込める酒場。
その片隅で、“孤独” という名の酒を呑む。冗談を飛ばしながら、暫しの間人生を忘れる為に・・・【問9】。
それがロック。なので昔から、ロックの歌詞に登場するのは安酒ばっかり。
そりゃそうです。「白パンの世界」 であるアップタウンから下界を眺め、
足の細いグラスで高級酒を呑んでる人が、パンクを唄うとは思えませんから(笑) 
ロックはいつの時代でも、アンダーグラウンドから、
そしてダウンタウンの Backstreet Guy から地殻変動が起こるのです 【問10】。

さらに、入ったお店で弊社の有線が流れてたりすると、もう最高!(笑)
あー、酒呑みてえ!

≪解答≫
問1: METALLICA の名曲 「Master Of Puppets」、サビの決めフレーズ。
問2: KISS の名曲 「Cold Gin」。
問3: ロックではなく、ジャズのスタンダード・ナンバー 「Straight No Chaser」。
問4: QUEEN の 「Fat Bottomed Girls」、もしくは UFO の 「Rock Bottom」。
問5: FOUNTAINS OF WAYNE の名曲 「Mexican Wine」。有名じゃないけど(笑) たぶん安酒。
問6: 祝再結成。元エックスのギタリスト、PATA。私的には X JAPAN ではなく、あくまでも 「X」。
問7: サケロック。日本のインスト・バンドで、バンド名はマーティン・デニーの曲名から。
問8: JIMI HENDRIX 「Purple Haze」。もしくはOASIS の 「Cigarettes & Alcohol」 も。
問9: BILLY JOEL 「Piano Man」 歌詞参照。
問10: 同じく BILLY JOEL 「Uptown Girl」 歌詞参照。

2007/7/5

洋楽インディー・シーンにも「黒船」登場・・・!?

> 番組インフォ — サイトウD @ 13:10:51

xoxo, panda
今回は、僕の大好きなアーティストをご紹介しましょう。
その名は、HER SPACE HOLIDAY (通称:ハースペ)。
アメリカのアーティスト Marc Bianchi (マーク・ビアンキ/以下、マー君) によるソロ・ユニットで、
そのドリーミーなエレクトロニカ・ポップが、日本でも絶大な人気を得ています。
もちろん、キャンシステムの有線放送ロック/ポップスでもオンエア中!
僕は本当に彼のファンで、過去にハースペがサマソニへ出演した際、会場内で発見したマー君を捕まえて一緒に携帯写真を撮ってもらったほど。その後も来日すれば欠かさず足を運んでいます。昨年行われた高橋幸宏さんとの合同ツアーでの、昭和女子大人見記念講堂公演はマジ良かったなあー。

そんな マー君こと HER SPACE HOLIDAY が、な!な!なんと! 日本のテレビCMに出演してるんです! 彼の日本での人気は本国を凌駕する程なのですが、いやはや、まさか・・・。気になるそのCMとは、サッポロビールの 「YEBISU THE HOP」。そうです。前回のシリーズ第一弾をご覧の方も多いでしょう。コーネリアス & ヤン富田、 高田漣、 曽我部恵一 & ASA-CHANG 等々、そっち方面の音楽好きには堪らない錚々たるメンバーが、ヱビスビールのテーマ曲 「第三の男」 を演奏するという、マニアが制作したに違いないアノおしゃれな CM です。そのシリーズ第二弾に、マー君が出演中!
★ CM視聴 ⇒ http://www.yebisubar.jp/thehop/viewer.html
★ インタビュー動画 ⇒ http://www.yebisubar.jp/thehop/interview.html

日本のアーティストならいざ知らず、洋楽インディーズですからね。いくら制作側がマニアとは言え、これは相当な快挙ですよ、皆さん! 実は他にも、三菱自動車 「アウトランダー」の CM へ、テーマ曲の 「Stand By Me」 をマー君が提供していたり。
★ CM視聴 ⇒ http://www.mitsubishi-motors.co.jp/special/cm/
もう、引っ張りダコです。

またハースペ以外でも、日本のアーティスト Piana と Joseph Nothing &マー君のユニット THE HEARTBREAK MOMENT や、イラストレーター:pcp とのコラボレーションなど、リリースも多くワーカホリックな彼ですが、まだ続く新情報。それらとはまた別に活動していた彼のもう一つのソロ・ユニット、xoxo, panda (エックスオーエックスオー・パンダ)が、遂にファースト・アルバム、『The New Kid Revival』 をリリースします!
発売は8月15日。

xoxo, panda 『The New Kid Revival』

ハースペとはまた違った力強いフォーク・テイストのロックで、これも良いんですよ。もちろん、マー君追っかけ隊員の私:サイトウの元には、その音源が届いております。近日オンエア開始します! 開始後は電話リクエストも受け付けますので、その耳で確かめて下さい。

リリース・タイミングとなる8月には、ロック/ポップスでのヘヴィ・プレイをはじめ、各洋楽チャンネルでも同時にオンエアする予定。また、“Music Lounge”でも改めてご紹介する予定ですので、気になる方は期待して待っていて下さい!

これからもメジャー/インディー問わず、良い音楽を皆様のもとへお届けしていきます!

≪link≫
・HER SPACE HOLIDAY ⇒ www.herspaceholiday.com/
・xoxo, panda (MySpace) ⇒ www.myspace.com/xoxopanda
・& records ⇒ www.andrecords.jp/
・& records blog ⇒ andrecords.exblog.jp/

2007/6/27

【必見】 & records showcase tour 【激ヤバ】

> LIVE — サイトウD @ 12:50:37

Lymbyc Systym
★ Lymbyc Systym (撮影:筆者)

皆さん、ライヴに足を運んでいますか? 僕は頻繁に行ってます! CDや、当然、有線放送で音楽を聴くのも良いのですが(笑) 生のパフォーマンスには、そこでしか体験できない別の魅力がありますよね。
さて、話は変わり。音楽消費大国の日本には、洋楽のインディーズ作品をリリースするレーベルさんが多数存在します。そんな数ある中で僕がプッシュしているレーベルのひとつが、「& records」。キャンシステムのロック/ポップスでも、ここの楽曲を色々とオンエア中です。
そして昨日、6月26日。 & records 所属 (US本国では Mush Records ) のアーティスト3組が出演するショーケース・ツアー 「Mush Records/& records showcase tour in Japan 2007」 が開始し、その公演初日、渋谷O-NEST 公演を観に行ってきました。

まずは、日本人の大所帯ポスト・ロック・バンド 「4 bonjour’s parties」。美しくも和やかで、ホンワカとしたパフォーマンスが、会場をあたためます。様々な楽器を用いた多層的で浮遊感のあるサウンドは、カワイイもの好きなオリーヴ少女 (←古い) にもオススメ。続いて、中国系アメリカ人シンガー・ソングライター、Alexander Chen の一人ユニット、BOY IN STATIC。サポート・メンバー2人を連れての今回。轟音のフィードバック・ギター&ベースと、打ち込みではない手打ちの電子ドラム&生スネア、そしてラップ・トップという個性的なスタイルが印象的。チェンくんの優しい笑顔は、シューゲイザー、ポスト・ロック・ファンはもちろん、韓流ファンにもオススメ(笑)

しかし、今回の一番の目玉は、最後に登場の、マイケル&ジャレドのアメリカ人兄弟インスト・ユニット、LYMBYC SYSTYM (リンビック・システム)。これが、本当に本当に凄かった! もちろん前2組も良かったのですが、コイツら2人が、ケタ違いにヤバすぎたのだ!!!
ヒョロヒョロな弟、ジャレドの奏でるフェンダー・ローズ風のアナログ・シンセは、激しく歪み、美メロも伴って、脳をとろかすようなトリップ感を誘発させます。カラテカ矢部を思い起こさせるルックスとは対照的(笑) そして圧巻で極めつけは、マイケル兄貴が繰り出す手数王ばりのドラム! 2人のサウンドが重なって生み出される迫力は圧倒的で、しかも踊れる。さらに、兄貴がドラムの合間で演奏するラップ・トップの打ち込みとヴィブラフォンも効果的。この、演奏にグイグイと引き込まれていく感覚は、久しく感じていなかったな。いやはや、素晴らしいものを観ました。
エレクトロニカ・ファン、ポスト・ロック・ファン、いや、全USインディー・ファンなら、観ないと損をします。THE ALBUM LEAF ファンなら特に! 断言しておきます。

そう、ツアーはまだ始まったばかり! まだ間に合います。しかも次の日曜(ツアー最終日)には、再度東京に戻ってきます! 行こうか迷っていたアナタ、知らなかったアナタ、暇な人 etc.・・・。向こう三軒両隣を誘って、ぜひ観て下さい。以下、今後の日程。

【Mush Records/& records showcase tour in Japan 2007】
● 6/27(wed) at 名古屋CLUB UP SET

BAND:Lymbyc Systym (from USA) / Boy In Static (from USA) / 4 bonjour’s parties
Open19:00 / start19:30
adv.3000 / door.3500 (D別)

● 6/28(thu) at 京都METRO
BAND:Lymbyc Systym (from USA) / Boy In Static (from USA) / 4 bonjour’s parties
【ゲスト】 Yasushi Yoshida
Open18:00 / start18:30
adv.3000 / door.3500 (D別)

● 6/29(fri) at 鰻谷SUNSUI
BAND:Lymbyc Systym (from USA) / Boy In Static (from USA) / 4 bonjour’s parties / jew’s ear / Vampillia strings quartet
DJ:Takuya Nakatani (cyo) / Daisuke Kakimoto / Dr.macher / HARA / TOSSY
Open / Start 21:00 ALL NIGHT
adv.3000 / door.3500 (D別)

● 7/1(sun) at 渋谷O-Nest
BAND (5F live floor):Lymbyc Systym (from USA) / Boy In Static (from USA) / 4 bonjour’s parties/ aus
BAND (6F bar florr):SU: / The Retail Sectors / unico (from sgt./旅団) / heprcam
Open17:00 / start17:30
adv.3000 / door.3500 (D別)

そしてこの & records には、僕の大好きなHER SPACE HOLIDAY というアーティストがいまして、現在、彼に関するビッグなニュース&リリース情報が届いているのです! 情報は解禁されているので、& records さんのブログを見て頂ければ分かりますけど(笑) 新譜に関しては現在、試聴用音源が届いていますが、オンエアはまだの状態。早くー! 放送用音源&資料が届き次第、この 「ロックと××」 でも詳細をお届けしますねー。

元々、そのご紹介を予定しつつ・・・、なところで昨日の最高のライヴがあったため、図らずもこのブログ、しばしの間 & records 特集と化しております(笑)
それではまた次回!

★ & records ⇒ http://www.andrecords.jp/
★ blog ⇒ http://andrecords.exblog.jp/

2007/6/22

十年ひと昔

> 番組インフォ — サイトウD @ 15:15:20

年齢を重ねるごとに月日の経過を早く感じると言いますが、今年で28歳を迎える僕。そろそろ時間が猛ダッシュで過ぎていくのを実感しています。だって、あの1997年がもう10年前なんて・・・!

97年と言えば、ロック激動の時代。RADIOHEAD が 『ok computer』 をリリースし、「ブリット・ポップ」 に終止符を打ちました。他には PRODIGY や CHEMICAL BROTHERS、 FATBOY SLIM など、当時は 「デジタル・ロック」 とか 「ビッグ・ビート」 と呼ばれたダンス・ミュージックの人気が拡大。他にもハウスのDAFT PUNK、 APHEX TWIN を始めとした WARP勢、GOLDIE、 RONI SIZE 等のドラムン・ベースまで、とにかくテクノ/ダンスが音楽シーンのメインに躍り出てきました。僕より若い方には信じられないかもしれませんが、そこから数年間 THE STROKESが登場するまで、メジャーではシンプルなギター・ロックが全然売れなかったんですよ! アメリカでも、オルタナティヴがチャートから姿を消しつつあったし・・・。

その97年7月に開催されたのが、そう、「FUJI ROCK FESTIVAL」。それは本当に衝撃でした。もう、「ふぇすって、なに?」 みたいな感じですもん。今になってみるとアーティストの少なさに驚きますが、当時では夢のようなメンツ。 いま見返すとロック系はほぼ US勢で、THE SEAHORSES 以外、UKロックは皆無。その代わりダンス系が多数。その時の勢力図が見て取れますね。しかし、それがまさか、台風直撃 & オーディエンスの無知 (装備や過ごし方など全般) により、2日目がキャンセルになってしまうとは・・・・・・。ま、それが良い教訓となり、今のフジロックならびにフェス・ブームへと繋がっている訳ですけどね。

そして、その時の僕。まだ山形在住のカッペ高校生だったので、フジなんか行けるはずもありません。日にちは曖昧ですが、フジロック当日だったか翌日だったか、とにかく夏休みに入ったばかりの僕は、上京していた姉のところへ山形から遊びに来ていました。「今ごろフジロックか・・・」 なんて考えながら渋谷タワレコの洋楽フロアを漁っていると、・・・・・・ん? あの外人さん、もしかして・・・・・・。やっぱり! 間違いない!

BECK が買い物してる!

見てる! BECK が 「R」 のコーナー見てる! TOKIO万歳! でも、なんで? 今はフジロックじゃないの? 何してんの? あああああー・・・・・・。ガクガク震え出し、心臓はバクバク。何故か客が少なかったその時のタワレコ。僕以外では女の子が一人気付いただけで、何の騒ぎも起きていません。僕は勇気を振り絞り、英検準2級の英語力で BECK に話しかけました。

「プ、プ、プ、プリーズ、シェイク・ユア・ハンド。 あ、あのー、シェーク・ハンド・プリーズ」

ああ、英検の役立たず。それにしても BECK ちっちゃい。ほっぺ真っ赤。BECK は、「OK」 だったか 「Yeah」 だったか、何と言ったのかは全く覚えていませんが、ニコっと笑って握手をしてくれました。
田舎者だし、インターネットなんて全然普及していなかった当時。フジロックの2日目がキャンセルされたのを知ったのは確か、翌月の音楽雑誌を読んだか、田舎だからこそ普及していたケーブルテレビの MTV を観ての事だったと思います。
そしてその翌年に僕も上京。東京・豊洲で行われた2回目のフジロックに参加し、 BECK のライヴを観ることになるのでした。

そんな訳で、7月。キャンシステムのロック/ポップス月例特集枠で、 「FUJI ROCK回顧録」 と題し、フジロック第一回目を特集してお届けします。放送は、7月中、毎週火曜と金曜のおよそ15:00から。壮絶な1日目に思いを馳せ、実現しなかった2日目を想像する。そんなプログラムです。もちろん 「POPULAR SPECIAL」 でもシッカリと 「FUJI ROCK FESTIVAL ‘07 特集」 をお送りする予定なので、同時にお楽しみください! それではまた次回~。

【CHANNEL INFORMATION】
キャンシステム番組案内サイト

● 「FUJI ROCK FESTIVAL 回顧録 ~1997年(第一回目)」
・ ロック/ポップス (CAN有線:A-12 / SPACE DiVA:226)
・ オンエア日時 : 毎週 火・金 15:00から

● 「FUJI ROCK FESTIVAL ‘07」 特集
・ POPULAR SPECIAL (CAN有線:A-21 / SPACE DiVA:210)
・ オンエア日程 : 7月16~23日 (Part 1) / 7月24日~31日 (Part 2)