◆MERCURY REV / Deserter’s Songs (1998年)
棺桶まで持って行きたいアルバムをご紹介する 【棺桶アルバム】 シリーズ。
今回は、MERCURY REV (マーキュリー・レヴ) の大出世作、『Deserter’s Songs』。
このアルバムがリリースされた翌年の、1999年。
海外の音楽雑誌の年間ベストで軒並み高位置に着けていたのが気になり聴いてみました。
すると、とにかく自分の趣味に合ったというか、いわゆる完璧なツボだったのです。
突然ですが僕、けっこう星が好きで (聖闘士星矢の世代なんで)。
子供の頃も星座の本を読み漁り、見えないものを見ようとして望遠鏡を覗き込み、
流星群が来るっていうと夜更かししたりしてました。
このアルバム 『Deserter’s Songs』 の音が、そんな遥かなる大宇宙を想像させる、
まさしく 「星空のサウンドトラック」 なんです。
プラネタリウムのBGMにしたら、ゾクゾクきて感動の涙が溢れそうな。
NHKの宇宙特集で、東儀秀樹と一緒に使ってもらいたいような。
実際に、しし座流星群を見ながらこのアルバムを聴いてたし。一人で。
影のメンバー: デイヴ・フリッドマンが、MOGWAI の作品をはじめとするプロデューサーとして有名なこともあり、このアルバムを入り口として、盟友のTHE FLAMING LIPS はもちろんのこと、
MOGWAI、 DELGADOS、 LOW、 GODSPEED YOU!BLACK EMPEROR、またはシカゴの音響系など所謂ポスト・ロック周辺だったり、その他インディーズ・バンドを熱心に聴き出すキッカケにもなりました。
そうそう、当時は何故か MERCURY REV の流れで紹介されていた GRANDADDY も死ぬほど大好きです (祈・再結成)。
それと同じような道を辿った人は、意外に多いんじゃないでしょうか?
今だとマーキュリー・レヴをポスト・ロックと呼ぶには若干の違和感がありますが・・・・・・。
しかし、SIGUR ROS の世界的ブレイクは、このアルバムがあったからこそだと僕は思います。さらに、「ヒュ~ルルル~」 というまるで幽霊が参上する時の音をイメージさせるテルミンやノコギリのサウンド使いも、結構な影響力があったのではないかと考えます。
で、下記は、以前も掲載したマーキュリー・レヴのサインが入ったサマソニのパンフレットを再掲載。
デイヴ・フリッドマンのサインって、もう、マジで貴重なんですから・・・。
えー、皆様こんにちは。サイトウです。
ただ今、速報が飛び込んで来ましたので、号外です。
インターネットによるダウンロード配信のみで、価格設定自由という
革命的な発表方法でリリースされた、RADIOHEAD のニュー・アルバム 『In Rainbows』。
遂に・・・・・・、
日本盤の正式リリースが決定いたしました!!
しかも発売日は年内の、クリスマスが明けた直後の12月26日。早!
日本のレーベルは、Hostess Entertainment というインディーズ・レーベル。
ARCTIC MONKEYS の国内リリースも手がける、新進気鋭のレーベルです。
これでようやく、田舎の中高生も聴けるね!(涙)
しかしレディオヘッド、やる事全てが衝撃だらけです。
ギョーカイ的な事も含めて、もうビックリビックリ。かないません。ゆるしてくださいごめんなさい。
取り急ぎ、お知らせいたします。
そして良い週末を。かしこ。
【追記】
そして本日、イギリス時間の9日夕方~深夜の時間帯、
このサイトで何かが起きる可能性があるとの事。チェックされたし。
⇒ www2.radiohead.tv/
いやー、ボスの新譜がスゲー良いですよ。 BRUCE SPRINGSTEEN ですよ!
実は僕、正直に言うと、ごく最近までブルース・スプリングスティーンのアルバムを
聴いた事がありませんでした (もちろん有名な曲は知っていますが……)。
ところが最近、僕はアメリカン・ルーツに興味があるためか、
数ヶ月前に突然 「スプリングスティーンでも聴いてみっぺ」 と、
軽い気持ちで 『BORN IN THE U.S.A.』 と 『明日なき暴走』 の2枚を聴いてみたのです。
すると、コレが本当に素晴らしくて。
・・・・・・ あ、違う。BON JOVI のニュー・アルバムが凄い良かったのが直接のキッカケだった!(笑)
ま、とにかく。その時点では、「聴かず嫌いだったなあ」 という印象を持っただけでしたが、
そこに来て新作の 『MAGIC』 ですよ! にわかファンですから、下手なことは書きません。
詳細は、正式なところにお任せします(笑) ⇒ コチラ
すごく、すごく、すごく良いアルバムです。
ダイナミックで、力強くて、ちょっと切なかったりもして、もはや感動的ともいえます。
聴き終わっても延々とリピートしたい衝動に駆られてしまいます。名盤!
で、スプリングスティーンやイーグルスほどになれば別格なんですが、
いかにも大陸的で大らかな土着のアメリカン・ロックは、日本では売れないという定説があります。
フォークやカントリーといったルーツ音楽も、その例に漏れません。
あえて名前は出しませんが、人気で日米格差の激しいバンドは、古今で枚挙に暇がありません。
ところがこのアルバムの様にキャッチーなメロディーが活きてくると、
グッと日本人にも馴染みやすくなるばかりか、お国が違うにも係わらず、なぜか郷愁まで覚えてしまいます。
もはやホモ・サピエンスのDNAレベルで訴えかけられているようです。
良いぞ、アメリカン・ロック! やっぱり大地の唄だよな!!(笑)
ちなみに、このブログを読んでくれてる人から、
「君は一体何の音楽が好きなのか分からん」 と、よく言われます。
仕事を抜きにしても、アレコレ何でも聴きますからね (洋邦問わず、ロック以外も)。
ジャンルというのはあくまでも、レコード会社、お店、(僕らも含めた) 各媒体など
中間の人間が恣意的に作りだした区分・呼称に過ぎませんから。
演奏する側と聴く側にとっては、ジャンルなんて一切関係なし!
良い曲があったら、ジャンルや世間の評価など何もこだわらずに、何でも自由に聴いてみましょうー!
今週から3週間ほどの間、ライヴ三昧の日々が続きます。
火曜日に観た、R&Bの新生 Che’Nelle (シャネル) のショーケースを皮切りにして、
本日は、UK発期待の新人、SUBKICKS @恵比寿リキッドルーム。
⇒ www.udo.jp/artist/Subkicks/
飛んで日曜日には、愛しの xoxo, panda @渋谷o-nest。
一緒に、僕が日本で一番好きな nhhmbase (ネハンベース) も出るし!
日本を縦断するこの大規模なツアー。
ネストの前日には、僕の故郷、山形でもやってるんですよねー。
⇒ andrecords.exblog.jp/
来週の6日には、スウェーデンのバンドが集結するイベント、SWEDEN SOUNDS @渋谷duo 。
⇒ www.swedensounds.net/
そしてその次の週は、USインディー・シーンでも群を抜く評価と人気で、
新作がビルボード初登場2位を記録した、THE SHINS! @渋谷クアトロ。
2日目の13日に行く予定ですが、出来るなら2日とも観たい・・・。
こちらは、ライヴ・レポをアップする予定です!
それにしても、ここ最近の来日ラッシュはとてつもない。
インディーズからメジャー・アーティストまで、来日の話題には継続して事欠きません。
さらに、来年の頭あたりの予定も決まっちゃってるんですから、もう大変ですよ。
そんな来年の来日アクトで、僕が絶対に行く&行きたいライヴは・・・・・・
・1/22(火) SUFJAN STEVENS (渋谷クラブクアトロ)
若干すっぱ抜き気味ですが、これは絶対に行きたい。もう、マジでマジで。
USインディー界で最も期待されるシンガー・ソングライター、スフィアン・スティーヴンス。
今後、確実にビッグになるアーティストです。もうヤダー、観・た・い!!
⇒ 発表! smash-jpn.com/band/2008/01_sufjanstevens/index.php
・1/23(水) RUFUS WAINRIGHT (東京国際フォーラム ホールC)
10年ぶり? 念願でした。あの声を生で聴いたら悶絶しそう(涙) ああ、ルー様・・・ (他意ナシ)
⇒ www.udo.jp/artist/RufusWainwright/index.html
・2/9(土)10(日) RAGE AGAINST THE MACHINE (幕張メッセ)
こちらは若干、迷い中。なぜか妙に踏ん切りがつかない・・・
⇒ smash-jpn.com/band/2008/02_ratm/index.php
・2/28(木) THE ALBUM LEAF / PINBACK (恵比寿リキッドルーム)
こちらも若干すっぱ抜き情報ですが、
今年観そびれたアルバム・リーフと、以前紹介したピンバックの共演。是非観たい!!
⇒ 発表! smash-jpn.com/band/2008/02_albumleaf/index.php
・2/29(金) STEVE JANSEN (めぐろパーシモンホール 大ホール)
昨年観たスティーヴ・ジャンセンのライヴ、すごく良かったのですが、
今回は出演者が小山田圭吾と高木正勝って、もうヤバいでしょう。
⇒ www.bls-act.co.jp/news2/event/_slope.html
でも、来年の話をすると鬼が笑うって言うんで、
ルーファスとか、チケットが発売されいているのに買っていません。
(行けるかどうか、まだ分かんないもん・・・)
そうやって余裕こいてると、いつの間にか無くなってたりするんだよなあ。
チケットの入手は、皆さんも、くれぐれもお早めに。
皆さん、Merry Christmas!
え? あー、はい。ごめんなさい。
我ら有線放送の編集ディレクターはすでにクリスマス・シーズン用番組の制作に入っているもので、
気分はもう歳末。師匠が猛烈ダッシュしています。季節外れでもお許しを。
そんなこんなで現在、ポピュラー系のクリスマス・ソングを掻き集めていたりしますが、
2000年以降の洋楽には、本っ当にクリスマスのヒット曲って少ないですよねー。
R&Bやクリスチャン系のアーティストはクリスマス・アルバムをリリースする事が多いものの、
誰もが知る一大ヒット曲となると、正直、マライア・キャリー以降はあまり・・・・・・。
(しかもマライアも WHAM!も、大ヒット~定番化したのは日本のみですから・・・)
むしろ聖歌をはじめ、オールディーズ時代のスタンダードの方が重要で、ずっと歌い継がれています。
一方で逆に、J-POPですよ。毎年出るわ出るわ、数々のクリスマス・ナンバー。
こと、キリスト様に関してはアメリカが本場のはずなのに、これって一体なに?
きっと、欧米にとってのクリスマスは、感覚的に、日本人にとっての正月に極めて近いのでしょう。
だって、J-POP で 「正月ソング」 って、かなり少ないですよね。
アメリカでのクリスマス・ソングと同じく、
『♪ツン、ツクツクツクツン』 でお馴染みの 「春の海」 をはじめ、
「お正月」、「一月一日」 などの伝統的な唱歌の方が、ずっと雰囲気が出る気がしますし。
そしてやっぱり、LOVE 強し。最後に愛は勝(略)。
日本におけるクリスマスは、キリスト様よりも重要な、一年を通して一番のラヴ・イベント。
ですから根本的に、欧米とコンセプトが違っているのです。
血気盛んで女の子にも縁の無かった学生時代は、そんな日本のクリスマスに反感を覚えたものですが、
少しはオトナになった今、結構好きになってきました。
なぜなら子供時代の、家族がみんな揃った、幸せなクリスマスを思い出すのです。
山形の実家で、みんなでケーキを食べて、プレゼントにドキドキしながら・・・・・・
考えてたら切なくなってきたので、止めます。 以下から、牛スジ煮込みの事を考えて書きます。
とりあえず、そんなノスタルジックな事を連想させるのは、やっぱりスタンダードやトラディショナル・ソング。
洋楽ポピュラーの担当者として言うべきことではないのでしょうがあえて言いますと、
やっぱり昔ながらのクリスマス・ソングが、個人的には一番好きですね~。
なので僕が担当しているクリスマス放送のあるチャンネルでは、
現代のアーティストが唄う様々なスタンダード・ナンバーも織り交ぜて放送する予定です。
詳細はさすがに早いので、また後日!
それと、J-POPの定番ナンバー、山下達郎 師匠の 「クリスマス・イブ」。
そして、WHAM!の定番ナンバー 「Last Christmas」。
両方とも失恋の曲なんですけど、そこは皆さん、OKなのかなー? と、毎年思います。
で、僕の大好きなクリスマス・アルバムは、12月になったらご紹介します。
それでは良いお年を!(←違う)