2008/4/25

●ロックと××(チョメチョメ) 最終章

> ROCK と XX, ご挨拶 — サイトウD @ 12:17:41

今回で、本当に最後となります。
短い間ではございましたが、お読み頂いた皆さま、重ね重ね有難うございました!

さて。
ロックを聴かないという人から受ける質問で一番困ってしまうのが
「ロックってどういう音楽なの?」
という質問です。
また、「ロックとはなんぞや?」 という話題はロック・ファン同士の間ではタブーであり、
三日三晩の議論と大喧嘩は確実なのであります。

ロックが誕生したばかりの50年前ならいざしらず、
常に細分化を繰り返し、進化を遂げ、他のスタイルとの融合や交流を経てきた結果、
もはやロックとは、スタイル云々で語れる音楽では無くなってしまっているのです。

それではロックの定義とは何か? と申しますと、
唯一あるとするならば、メンタリティの在り様にほかなりません。
ただし、
ある人は 「アンチテーゼこそロックである」 と言い、
またある人は、「社会との摩擦である」 と言い、
さらにある人は 「楽しいけりゃ何でも良い」 、
そしてある人は、「メタルだ!」 ・・・・・・

これもまた100人いたら、100人分の定義があるのだから困ってしまいます。

でも、だからこそ楽しいのがロック。
何をやっても良いんですから。
自分が 「ロックだ!」 って言い切っちゃえば(笑)
そして結局、それら100通りの定義をあえて共通づけるならば、
「オレ、オレのこと観て!」 という自己アピールなのではないかと(笑)
音楽を自己表現の手段として利用するという考えは、
ロックが産み出したものなのではないかと思っています。

ならば、僕のロックって何よ? という事になりますが。
それは、有線放送キャンシステムのチューナーで、
「ロック/ポップス」(A-12/SPACE DiVA:226) に合わせて頂ければお分かりになるはず!

もちろん他にも色んなチャンネルを制作し、力を注いで参りましたが、
ココが一番 「俺ロック」 色が強く、
このブログと最も連動していたチャンネルであります。
(もう一方で、「relax cafe」 なんかは、「アンチ・ロック」 という意味で面白かったかも)

ちなみに 「ロックと××」 というタイトルは、ノリと言うか、理由も無く決まったわけですが、
今考えてみると、なかなかのもので。
山城新伍はかつて、「あんなこと」 を 「チョメチョメ」 と表現しました。
そして、「ROCK ‘N’ ROLL」 の語源とは本来、
すなわち 「チョメチョメ」 のことを指しているのです(Wikipedia参照)。
愛の告白というものは、まさに、自己表現の最もたるものですしね(笑)

多分にロックなタイトルであったなあと、今になって思っています(笑)

とにかく。
きっと僕はこれからも、間違いなくロックを聴き続けるんだろうな~と思います。
僕はロックの他にも HIP HOP、R&B、ジャズ、クラシック、J-POP、演歌に民謡に童謡に・・・
他にもまだまだ何でも聴く雑食人間ではありますが、
やっぱり、ロックだけは特別なのです。
好きな音楽と聞かれれば、やっぱりロックと答えるでしょう。
そんな男でした。

ってな訳で皆さま、これで本当に最後となりました。
これからも有線放送のキャンシステムを、何卒ヨロシクお願い申し上げます!!
さようならー。

●HPwww.cansystem.co.jp
●音楽情報サイトwww.music-lounge.jp/
●番組情報サイト 『Music Lounge』www.cansystem.info/
●有線リクエスト・ランキングranking.cansystem.info/
●衛星BGM 『SPACE DiVA』www.spacediva.jp/

2008/4/18

●ブログ終了のお知らせ

> ROCK と XX, ご挨拶, 雑談 — サイトウD @ 18:32:45

どうもこんにちは。サイトウDです。
さてさてこのブログ、ここ最近、更新が少しだけ滞っておりましたね。
それには訳がありまして・・・

実は私サイトウですが、一身上の都合により、今月をもちまして、
有線放送キャンシステムを退職いたします。
従いましてこのブログ 「ロックと××(チョメチョメ)」 も、
今月、2008年4月いっぱいで終了という事となってしまいました。

今までお読み頂いたキャンシステムのお客様ならびに読者の皆さま各位には、
突然のご報告になりましたことを心よりお詫び申し上げます。
そして、今までのご愛顧、深く感謝申し上げます。

わずか1年弱という短いブログ運営期間で、
手前味噌で大変恐縮ではございますが、お客様、一般の読者様をはじめ、
加えてレコード会社様、レーベル様各位からも多大なるご好評を頂くことができました。
うーん、ブログやって良かったなあ!と、今になって改めて思っています!!
ほめられて伸びるタイプです!!(笑)

そしてもちろんこのブログは、あくまでキャンシステムの有線放送があってのもの。
これからも今までと変わらぬご愛顧を頂ければ幸いです。
また、ご契約頂いていない読者の皆さまには、
ほんの少しでも有線放送キャンシステムへご興味を抱いて頂けましたら、それに勝る喜びはございません。
ぜひぜひ良質なBGMをお求めの際は、有線放送キャンシステムをご用命ください!!
退社することとなりましても、自信を持って皆様にご提供することを誓います!

このブログに関しては終了という形にはなるものの、
今後、本放送はもちろんのこと、webでの展開も、継続してブラッシュアップを図っていくことと思います。
ぜひご期待くださいませ。
Music Loungewww.music-lounge.jp/

ですが、ブログをやめるのはさすがにちょっと哀しいですね~(涙)
なので、来週一週間くらいは何とか更新できるように心がけてみますので、
皆さま、あとほんの少しだけ、チェックしてみてください。
もし更新できなかったら・・・?
その場合は皆さま、ごめんなさい!! お察しください!(笑)

とりあえず一応、現時点でのご報告でした。
ぜひまたどこかで会いましょう!
本当に、本当にありがとうございました!! 皆さまお元気で~。
そして、また来週!(笑)
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2008/4/14

●nhhmbase (ネハンベース)

> ROCK と XX, LIVE, 音楽雑談 — サイトウD @ 18:57:07

僕が日本で(エレファントカシマシを除いて/笑)一番好きなバンドが、
東京を中心に活動しているインディーズ・バンド、nhhmbase (ネハンベース) です。
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(筆者撮影 : 4/12@渋谷O-Nest)

彼らのライヴを初めて観たときの衝撃たるや、半端なものではありませんでした。
言うなればその時、 「ロックの未来の姿」 を現実に目の当たりにしてしまったような
ゾクゾクと身震いしてしまうほどの興奮を体感したのです。
それ以来、予定が合うたびにネハンのライヴへは足を運んでいますが、
最初の感動と衝撃は全く失せることなく、毎回、観る度にぶっ飛ばされています。

その音楽を言葉で表そうとしても・・・・・・
それははっきり言って、完全に不可能。
マス・ロックや、ポスト・ロックの文脈で語ることも可能なのかもしれませんが、
カテゴライズや分析をしようとすればするほど、バカバカしくなってしまいます。
それほどまでに、nhhmbase の音楽は斬新で、常識を超えているのです。

あえて説明するならば、
「ポピュラー音楽」 というある整数から、徹底的なまでに引き算と割り算を繰り返したら、
小数点以下の数が10万以上になって余計に覚えづらくなったけど、
よくよくみたらそのコンマ以下の数は極めて理論的で規則的に並んでた、みたいな・・・

なんのこっちゃ?(笑)

いや、こうかな?
材料はキャベツと豚肉だけ。さらに調味料は塩のみで、
とてつもなく複雑な味わいを持つ料理を完成させてしまったような音楽だ、と・・・

・・・・・・もうこうなったら、具体的に説明しましょう(笑)
曲のつくり自体は、幾重にも幾重にも変拍子が組み合わさり、複雑怪奇でアヴァンギャルド。
ヴォーカルの歌詞も、あくまで 「音」 として構築され、全く意味不明。
その一方で、使用されている楽器とその音数は、極めて少ない。
ギターにはほとんどエフェクター(音を加工する機械)が使われておらず、基本的にアンプへ直。
ドラムスにいたっては、スネアとバスドラ、そしてシンバルとハイハットだけというシンプルさ!
そんな、意図的にスッカスカのサウンドで構成されているにもかかわらず、
その楽曲の所為なのか何なのか、楽器間の隙間までも攻撃力が備わっているのです。
そして、その出来あがった楽曲の全体像はと言うと・・・

めちゃめちゃポップ。
いやこれ、ミリオン・ヒットして欲しい!っていうくらい、すげーポップなんです。
国内セールス・チャートに、
ミスチル → 倖田來未 → ネハンベース → 宇多田ヒカル ・・・みたいに並んでもおかしくないっていうか(笑)

音の数を、最小限のレベルまで簡素化する。
それだけでも結構なアイデアかと思うのですが、
さらに 「ビート」 と 「コード」 を徹底的に解体して再構築してみたら、
世界のどこにも無い、完全に新しい音楽が産まれてしまいましたとさ。

ここまで読んでも、一体何を言わんとしているのかコイツは?と、お考えの皆さま。
ハイ、ぜひwebでもチェックして、ライヴへと行きましょう。
nhhmbase 自主企画イベント 「空欄に千とするコスモス」 が、
3ヶ月連続で、渋谷O-Nest にて開催されます。
僕は、1回目となる4月12日(土)の公演へ行ってまいりました。
またしても、撃沈です。何たって、最前列で観てましたからね!
nhhm1.jpg

僕はライターではありませんので、彼らの凄さを説明するには文章能力が低すぎます。
でも、ライヴを観れば分かります。観れば良いじゃない。いや、観て!!
そして感じろ!!
僕は、nhhmbase が世界を変えると、勝手に思い込んでます。
いや、けっこう間違いないと思います!! ぜひ!!

この後の自主企画 「空欄に千とするコスモス」 も、参加アーティストが凄いことになってます。
もちろん、音源の方も最高です。現在、アルバムのレコーディング中!

【nhhmbase presents 12 「空欄に千とするコスモス」】
2008.05.17(sat) @渋谷 O-nest
w) 54-71 / Chocolat & Akito and more
open 18:30 / start 19:00
adv.¥2,300 / door¥2,500

【nhhmbase presents 13 「空欄に千とするコスモス」】
2008.06.21(sat) @渋谷 O-nest
w) OOIOO / にせんねんもんだい
Special Guest : 中納良恵(EGO-WRAPPIN’)
open 18:30 / start 19:00
adv.¥2,300 / door¥2,500

nhhmbase
■ nhhmbase (ネハンベース) / nhhmbase

● official ⇒ www.nhhmbase.com/
● & records ⇒ www.andrecords.jp/artists/nhhmbase.html
● my space ⇒ www.myspace.com/nhhmbase

2008/4/8

●ロックとメガネ

> ROCK と XX, 音楽雑談 — サイトウD @ 10:27:32

メガネ買いましてん。
megane.jpg

ただし、伊達なんですけども。
別に、メガネ男子を気取ってるわけじゃないんですよ。
ただ今、花粉症がピークを迎えております。
眼鏡をするだけで目に入る花粉を相当に抑えられると聞きましたので、
ちょっと試してみようと思ったのです。なので、4千円の安物です。
効果のほどは、正直、元の花粉症が酷すぎてよくわかりません(笑)

で、いわゆる 「ウェリントン」 と呼ばれるこのスタイルのメガネ。
月曜、初めてコレをかけて出社したところ、
若手からは 「カッコイイ」 と言われましたけど、
三十代諸氏からは 「アラレちゃん」 と呼ばれバカにされました。ちくしょー。

ファッション的にもプレッピーやアイヴィーが流行っているし (参考はウディ・アレン)、
さらにジョニー・デップが愛用していることから、
今、このウェリントン型が流行りなんですよね。

でも、ウディ・アレンでもジョニー・デップでもプレッピーでもなく、
「ロックな眼鏡」 と言えばこの型でしょう!?

古くはバディ・ホリー
彼から影響を受けたエルヴィス・コステロ
彼らから影響を受けた weezer のリヴァース・クオモ
eastern youth の吉野 寿氏。
ヘンリー・ロリンズ
元Blurのグレアム・コクソン・・・ などなどなど、

その他にもマイナーな人たちを含めれば、
このウェリントン愛用者はロック界に極めて多いのでございます。
特に今、エモ系の人達の間では爆発的に流行っているはず。
エモ眼鏡ですよ。

皆様、そこんとこをもっと認識して頂きたい(笑)

目が悪くないのに眼鏡をかけるのはちょっとアレな気もするのですが、
花粉症の間、しばらくはかけておこうかな? と思っております。はい。
しかし、もう完全に犯罪者と化しています(笑)↓
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2008/4/2

●新・メタル登竜門・・・?

> ROCK と XX, 音楽雑談 — サイトウD @ 14:21:04

ども。
メタル・ブログ 「METAL無頼漢」 が始まった影響なのか、
この 「ロックと××(チョメチョメ)」 でもヘヴィ・メタルの話題が増えてきた印象です・・・(笑)
ですが本気ネタは無頼漢にお任せ出来るとの事もあって、今日はホンネでお話します。

king_v.jpg
◆中学卒業時に買ってもらった、Jackson 社製の 「KING V」。デイヴ・ムステイン!!

僕、中学生時代はモロにヘヴィ・メタラーでした。
でも趣味が色々と変遷し、一時、メタルを完全に卒業していたんですね。
ただ、決して嫌いになったわけではなく、プライベートでは滅多に聴かなくなっていた、という事。
そういう下地もあり、今でもメタルchの制作を担当できているワケですが。

でも、正直、本当に唯一・・・
デス・メタルって、一部を除き、ほとんどダメだったんですよ、僕。
理由は、メタル嫌いな方と全く一緒。デス声がうるさいんだもん(笑)

そして、デス・メタルは当然のこと、メタルって好みが完全に分かれるじゃないですか。
好きな人はそれしか聴かないくらい好き。ダメな人は徹底的にダメ、と。
まあ、わかります。そういう音楽ですからメタルは。
そんな中、キャンシステム編成部内で、何だか異常な現象が見られるんです・・・。

昨年末、新人のディレクターが入社したのですが、彼はヒップホップしか聴かないB-BOY。
ア・センス・オブ・パーパスところが本日、仕事で、IN FLAMES の新譜を聴く事になったんです。
すると、とてつもない衝撃を受け、気に入ってしまったらしい!(笑)
今、コレを書いている僕の横で、
他に薦めてあげた ARCH ENEMY を爆音で聴いています(笑)
だって、B-BOYがですよ!? なんでデスに反応するわけ!!??

ライズ・オブ・ザ・タイラントでもこれと同じ現象は、他の人にも見られたのでした。
実はちょっと前に退職した女性ディレクターもまた、
入社するまでロック未経験だったのですが、
やはり同様に、 ARCH ENEMY に異常反応を見せていたのです(笑)
(参考記事はコチラ)。
そして彼女へ強烈にそれを薦めたのも、やはりメタルを熱心に追っていたわけではない、
年代モノのチャンネルを担当しているディレクターなのでした・・・。

要するに、ウチのメタル未経験者は軒並み、
METALLICA や IRON MAIDEN や JUDAS PRIEST ではなく、
ARCH ENEMY を聴いて、初めてメタルにハマってしまうのです・・・。

・・・・・・、僕がメタル・ファンだった時でもうるさくて苦手だったのに!(笑) なんで!?

ただその理由を確かめると、一様にこうなのです。
「こんな音楽、聴いたことも無い。全く意味が分からなく、とてつもない衝撃である」 と。
まさに未知との遭遇。多大なるカルチャー・ショックが、デス・メタルにはあるようです。

こんな事を何度も目の当たりにすると、
「デス・メタル = 聴きづらい」 なんて図式は、完全に間違っているのかもしれません・・・
国内セールス・チャートにおける、 ARCH ENEMY はもちろん、IN FLAMES のランキングを見ても、
もはやそれは、間違いないのかも・・・・・・

僕はこれまで、メタル未経験の方には、王道系ばかり勧めてきました。
ですがこれから、考えを改めます。
メタルが苦手、もしくは嫌い、さらに興味があるけど聴いたことが無い人たちが最初に聴くべきものは・・・

デス・メタルDEATH !!!!!
ぐぅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!

★参考記事 ⇒ 「LOUDPARK 07」