Merry ひな祭り! Happy 節句 Of Tango!
という訳で先週の、2月29日(金)。東京は恵比寿リキッドルームにて、
以前よりしつこく紹介していた THE ALBUM LEAF と PINBACK という
USインディー・シーンを代表する2バンドによるジョイント・ライヴを観てきました。
(注 : ライヴ写真はまだ手配できていないので、届き次第アップしたいと思います。
気になる方は、この記事のアドレスをチェキっておいてください)
先に登場したのは、アルバム・リーフ。
ライヴを観るのはこれで二度目ですが、相変わらず美しすぎる・・・(ため息)
深遠で幻想的なサウンド・スケープは、他に換え難い魅力があります。
ジミー・ラヴェルが奏でる、とろけるようなエレピ・サウンド&繊細なプログラミングに、
ヴァイオリン、ギター&ベース、ドラムという生楽器が加わり、
エレクトロニカなんて単純には呼べない有機的で生命感溢れる演奏は鳥肌もの。
バック・スクリーンに宇宙の映像が映し出された時は、
本当に無重力空間を漂っているような錯覚に陥るほどでした。
⇒ www.bls-act.co.jp/artist/detail.php?ltid=32&atid=M000123
⇒ www.albumleaf.com/
そして、ピンバック。
数年前の来日はキャンセルだったため、ファンにとっては待望のステージ。
日本での知名度とセールス的にはアルバム・リーフの方が上なので、
後の出演とは如何に? とも思っていましたが、バンドの演奏はもちろん、
オーディエンスの盛り上がりとリアクション、共に素晴らしかったです。
とにかく、とにかく圧巻のプレイ。
ロブとアーミステッド、2人のヴォーカルの掛け合いが独特のコントラストを描き、
楽曲に力強さとテンションを与えていたのが印象的。
曲ごとに楽器は持ち替えられ、多いときはギターが3本になるものの、
基本的に音数は少なく、サウンドの構築は極めてシンプル。
その代わり、それらギター、ベース、シンセの絡みが複雑かつ緻密で、
ピンと張り詰めたようなテンションとダイナミズムがビシビシと感じられました。
言うなれば、楽器間にある音の隙間もサウンドの一部となってぶつかってくるような衝撃。
そんなテンションが暴発するかのごとく轟音に突入する瞬間は、何とも言えぬ快感だったな・・・。
僕は今まで熱心なリスナーではなかったので、過去の曲には知らないものも多かったのですが、
お客さんのリアクションを見ると、以前の人気曲も満遍なくやってくれた様子。
口惜しい!! 僕も、今から遡って聴きます!!(笑)
⇒ trafficjpn.com/pinback/TRCP-17/
⇒ www.pinback.com/
いやー、それにしても、今年は年明けから良いライヴが多すぎますぞ!
(見逃したのもすでに多いのですが・・・)
本日は期待の新人、DOES IT OFFEND YOU, YEAH? を、原宿アストロホールで。
金曜日は、BROKEN SOCIAL SCENE と STARS のジョイントを渋谷クアトロで。
まだまだ楽しい日々は続きそうです。
それでは今週もがんばっていきまっしょい!
大好きで何度も何度も聴いている曲って、
歌詞はおろか、バックの演奏なんかも覚えちゃいますよね。
ま、それは、楽器経験者特有なのかもしれませんけども・・・。
僕もギターを少々かじったことがあるうえ、
ヴォーカル同様に楽器隊が注目を浴びるメタル畑出身なものですから、
その傾向は余計強いかもしれません。
そして僕が相当に好きな曲の場合。
好きな度合いにより、その曲の覚え方にランクがあることに、最近気付きました。
以下のように、上から下へ好きな度合いが強まっていくと・・・・・・
★「好きランク①」 → メロディ・ラインはもちろん、曲の構成を覚えている
★「好きランク②」 → インチキ英語でも、歌詞を覚えている (プラス、ギターのフレーズを唄える)
★「好きランク③」 → ドラムのフレーズを覚えている
★「好きランク④」 → ベース・ラインを唄える
と、こうなります。④までくれば、もう心底大好きなレベルです。
ところが、さらにその上をゆく 「好きレベル」 に、先日、自分で曲を聴きながら気付いたのです。
★「好きランク⑤」 → ヴォーカルのメロディに、オリジナルでハモって唄える
そう、「ハモりのパートを唄える」 のではなく、プラス、勝手にハモるんです(笑)
と言うのも、前回ご紹介した SMOKING POPES。
もちろんアルバムを聴きながらこのブログを書いていたのですが、
僕、唄じゃなくて、オリジナルのハモりを鼻歌で唄っていたのですね(笑)
試しに大好きな RON SEXSMITH を聴いてみたら、
やっぱり、いつも決まって脳内で鳴っている、自分にだけ聴こえるハモりがあったんです(笑)
いやー、気持ち良いですよ!? ハモリって!
だって、アーティストやその楽曲と、一体化した気持ちになれるんですから!(笑)
ただ、遊び程度とはいえ、演奏や作曲の経験があるからかもしれないんですけど・・・
とにかくメチャ楽しいので、皆さんも是非お試しあれ。
♪追記
ハモりに加え、ランク④ の 「ベース・ラインを唄う」 ってのも、相当に気持ち良いです。
バンドとしては、ベースがグイングイン弾きまくる GREEN DAY なんかオススメ。
ですが、僕にとってベスト・オブ・ベースライン・シンギングは・・・・・・
往年の某テレビ演芸番組、 『笑●』 のオープニング・テーマです(笑)
ぜひシッカリと聴いてみてください! まじ、唄いたくなりますから!!
思い出したときだけ頻繁に続くこのシリーズ。今回は、ちょいとマニアックですかね?
アメリカはシカゴ出身のパンク/パワー・ポップ・バンド、
SMOKING POPES (スモーキング・ポープス) の傑作 『BORN TO QUIT』。
◆SMOKING POPES / Born To Quit (1995年 : 廃盤)
※ 写真の撮り方はコチラのパクり
以前、weezer のファースト・アルバムをご紹介いたしましたが、時期的にもちょうどその頃。
weezer 大ヒットの影響で、「weezer ファン必聴!」 とか 「どこそこのweezer!」
みたいな宣伝文句を付けられたバンドが、雨後の筍のように続々と現れていました。
それに引っ掛かって、どうしようもない駄作をつかまされた事もあったけど(苦笑)。
しかしそんな青田刈りの状況は、
FOUNTAINS OF WAYNE、 SUPERDRAG、 NADA SURF など、
素晴らしいバンド/アルバムに出会えるキッカケにもなっていました。
ただ、上記のバンドはいずれも 「パワー・ポップ」 という共通項があるだけで、
weezer を彷彿とさせるバンドでは、決して無かったのです。
そんな中、「あ! かなり weezer っぽい! っつーか、似て非なるものだけど同じくらい良い!」 と、
当時、相当に入れ込んだのが、このアルバム。
シングル 「Need You Around」 が MTV で “BUZZ CLIP” に選ばれており、
ヘヴィ・ローテーションされていたのが出会いでした。
この曲、とにかく、妙なんです。
8ビートのドラムから始まり、メロコア風にパワー・コードを掻き鳴らしたギターが乗るイントロ。
そしてヴォーカルが始まると・・・
声と歌唱法が、完璧にモリッシー風 (ex. THE SMITHS)。
さらにそのメロディー・ラインは、フランク・シナトラやニール・セダカみたいな、オールディーズ風。
しかもそれが、曲のリズムの半分のビートで唄われるため、とにかく、ノれない(笑)
その違和感が堪らなく心地良く、即、曲名をメモり、CD屋へ予約に走ったのでした。
日本盤のジャケットは、明らかにウィーザーをイメージした、ブサイクなメンバーが並ぶもの(笑)
そしていざアルバムを聴いてみると・・・。
全曲、ディストーション・ギターの激しいコード・ストロークに60’s風メロディーが乗る、
言ってみればウィーザーと同じ方法論による珠玉のパワー・ポップが満載。
しかも、片思いや失恋といった、切ないラヴ・ソングばかり!! (笑 : ←これ、かなり重要。)
決してウィーザーのフォロワーではないのですが、
「ウィーザー好き必聴」 というコピーを使うなら、
この SMOKING POPES が一番シックリくるような気がします。
その後、過去の音源も遡って聴いてみたりしました。
もともとはどちらかと言うと、ハード・コア系のストレートなパンク・バンドであった模様。
この 『Born To Quit』 の前のアルバムあたりから、メロコアの影響もあったのか、
メロディー重視の方向性を取った感じでした。間違ってたらゴメンなさい。
(注: バンドの正確なバイオグラフィを必死で追わないのは、僕の性格に起因するものです・笑)
なお、現在でも地道に活動を続けている様子。
●OFFICIAL ⇒ www.smokingpopes.net/
●MySpace ⇒ www.myspace.com/smokingpopes
YouTube には、SXSW (サウス・バイ・サウス・ウェスト) に出演した際の映像もアップされていました。
最近もアルバムをリリースしているのかな? 今から調べてみます(笑)
ちなみに現在は廃盤のようですが、中古屋さんなどをマメに探せば、きっと見付かるはず。
そして、キャンシステムにご契約のお客様は、「スモーキング・ポープスの曲!」 と、
電話リクエストしてみてください。何とか必ず、ご対応いたします。
それにしても、棺桶に持っていきたいアルバムと言って思いつくもののほとんどが、
青春時代、主に十代の頃に聴いたアルバムになっちゃいますね。
哀しいかな、やっぱり人間、そういうものなんでしょうか・・・?
♪追記
以前も紹介しました、
Roger Joseph Manning Jr. のバック・メンバーとしてもお馴染みで、
木村カエラさんの名曲 「Magic Music」 の作者でもあるアーティスト、
LINUS OF HOLLYWOOD (ライナス・オブ・ハリウッド)。
彼のセカンド・アルバム 『Let Yourself Be Happy』 では、
上記の 「Need You Around」 をボサ・ノヴァ・ヴァージョンで、
さらにボーナス・トラックでは、「Rubella」 を軽快なアコースティック・ポップでカヴァーしています。
分かっている人は、分かっている。
♪追記2
追記で書くなって話ですが、
その大好きなロジャー・ジョセフ・マニング・Jr. さんに、先日、インタビューをしてきました!
インタビューの掲載は、「Music Lounge」 にて。
裏話などは、こちらのブログにて後日発表いたします。
一昨日、渋谷AXで行われた、DIGITALISM の来日公演へ行ってまいりました。
最初から最後まで、一切テンションを落とすことなく、
アゲアゲのままでオーディエンスを躍らせること、ちょうど1時間。
フロア前方では、まるでパンクのライヴのような
クラウド・サーフィンまで起こってしまう (←本当はダメですよ)、バキバキで楽しすぎるライヴでした!
ステージ後方と機材ラック下部に設置されたスクリーンには音楽にリンクした映像が流れ、
また、照明も同様に、楽曲に合わせてピッカピカでガンガン。
僕も、メタボリック解消のため、ダウン・ベストを着込んだまま汗だくで踊り続けました(笑)
ちなみに、我が編集部が誇る ちょいワル次長 (47歳: &奥様) も観に来ていたのですが、
明らかに最年長だったとの事(笑)
僕もそんなオトナになってみたいです。
昨年を代表するアーティストのひとつだった、
ドイツはハンブルク出身の、彼らデジタリズム。
その、最もアツイ時期のライヴを堪能できたのは、貴重な体験でした。
ダンスとロックをクロスオーヴァーさせた、
いわゆる 「ニュー・レイヴ」 の括りに入れられる場合もあり、
そのため一部では 「一発屋」 的な言われ方をされてしまうこともあるのですが、
彼らのような本物のアーティストっていうのは、
ブームなんて人為的なものを超えて、
余裕で残っていくんだろうな~と実感しました。
MCで、「次は○○で会おう!」 なんてビックリ発言もありましたが、
それはまだオフレコって事で(笑)
先月に観てきたスフィアン・スティーヴンスのライヴのように、
ジックリと堪能するライヴもそれはそれで最高に素晴らしいのですが、
こういうバリバリに騒ぎまくるライヴは、やっぱり何歳になってもやめられません!
相当疲れますけどね(苦笑)
♪追記
会場に着いた際、フロア外のドリンク売り場がとんでもない行列に。
なので、諦めて中に入ってみたところ、フロア内のバーは余裕でスカスカ。
全く並ばずに買うことが出来たのですが、買い終わると、その後ろにはちょっとした列が・・・・・・。
どうやら、列が乱れたところに、それに全く気付かず割り込んでいたようです(笑)
よくもまあ、血気盛んな若人たちに殴られなかったなあ・・・。
逆に僕だったら、「おい!」 って言っちゃいますけどね!?
皆さんも列に並ぶ際は、身の安全のため、前後を確認しあってキチンと整列しましょう(笑)
それと、お客さんの女の子が可愛すぎです。
アメコミみたいに、目がハート型にズキューンしまくりでした!!(笑)
【ON AIR INFOMATION】
デジタリズムのナンバーは、キャンシステムの有線放送ならびにSPACE DiVAの
下記のチャンネルでオンエアされています。
電話リクエストもお待ちしていますので、ご契約者の皆さまは、ドシドシお電話ください!
●LOUNGE/HOUSE (CAN有線: 関東 D-13、東北E-14 / SPACE DiVA: 232)
●ダンス・グルーヴ (CAN有線: B-09 (沖縄のみB-07)/ SPACE DiVA: 229)
●ロック/ポップス (CAN有線: A-12 / SPACE DiVA: 226)
●2000’s ポピュラーHITS (CAN有線: コチラで / SPACE DiVA: 238)
●洋楽ポピュラー・リクエスト (CAN有線: B-03)
私、サイトウDが大好きなカナダの大所帯インスト・ポスト・ロック・バンド、
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR が解散してしまったそうです。
嗚呼、ガッカリ。寂しゅうございます。
彼らの楽曲は、全曲20分の長さがあり、しかもインストゥルメンタル。
ワン・フレーズをループで繰り返しながら静かに静かに音が起ち上がり、
ギター、ベース、ストリングスが徐々に徐々に重なり合っていき、
ジワジワと目いっぱい溜め込んだところで、一気にドカーンと轟音でブレイク。
その静と動のコントラストから得られるカタルシスや、
フレーズ/メロディ・ラインが持つ耽美さには、他のバンドには換え難い魅力がありました。
何か、ちょっと怖い感じがあったりして(笑)
結果、今でも数多くのフォロワーを生み続けているほど、
シーンに多大な影響を及ぼしました。
基本的に長い曲やコンセプト・アルバムが苦手な僕ですら、
この GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR だけは、異常にハマっていたものです。
ただし、政治的なメッセージが重要なバンドであったにも関わらず、
正直そこは、あまり興味がありませんでしたけどね・・・
そしてその 「メッセージの伝わりにくさ」 が、今回の解散に大きく影響しているとの事。ムムム・・・。
そう、一度だけ、新宿にあった頃のリキッドルームで来日公演を観たことがあります。
それはもう・・・・・・
つまらないライヴでした!! (笑:もち、個人的に)
お客さんはシーンとして一向に盛り上がらないし、
曲が長いにもかかわらず、
演奏されたのは音源化されていない全く知らない曲ばっかりだったもので、
大好きなのに眠くて眠くて仕方がない(笑)
ただ、ライヴでのパフォーマンスこそが彼らの真骨頂であり、
そのヤバい空気を体験できたというだけで、もの凄い満足感を得られたものです。
もう一度ライヴを観てみたいな~と、常日頃思っていただけに、もう残念無念。
持っている全アルバムを引っ張り出して、しばらくの間、通勤電車で聴きまくりたいと思います。
これがまた、都会の風景にピッタリと合うんですよね・・・・・・。
あ、ちなみに。
弊社、キャンシステムの有線放送ではオンエア不可です。20分のインストですから(笑)
たまには、そんな紹介も良いのではないでしょうか?(笑) という訳で、それではまた。