2007/10/5

●【棺桶アルバム②】 RON SEXSMITH / RON SEXSMITH

> ROCK と XX, 音楽雑談 — サイトウD @ 12:34:35

Ron Sexsmith
★ RON SEXSMITH / RON SEXSMITH (1996年8月リリース)
棺桶アルバム・シリーズ第二段は、
カナダ出身のシンガー・ソングライター (以下SSW)、RON SEXSMITH。
こちらもリピート率の極めて高い、生涯の名盤です。

96年当時、BECK の 『Odeley』 がリリースされた前後。もの凄い微妙なSSWブームがありました。マジでビミョーなんですけど(笑) 新人SSWの国内盤リリースが相次いだ時が、一時だけあったんです。

そんな中、完璧に一歩抜きん出た評価を得ていたのが、
彼、ロン・セクスミスのメジャー・デビュー・アルバム 『ロン・セクスミス』 (通算2枚目)。
かのエルヴィス・コステロが 「一生聴き続けるアルバム」 的なコメントを残したという触れ込み付きでした。
洋楽雑誌のレヴューでは軒並み高評価を獲得。
点数を付ける雑誌においては、何と、ほとんどで満点が付けられていたという記憶があります。

それらを読んで、思わずアルバムを購入した僕。聴いて一発でノック・ダウンでしたね。
ロンはフォーク・シンガーなので、当時、メタル → オルタナ → メロコア と嗜好が変遷していた僕には一見すると合わないように感じますが、 ERIC CLAPTON のアンプラグドが好きだった事もあり (ブルースだけど)、実にスムーズに耳へと入ってきました。
馴染みの良い優しいメロディー。ヴィヴラートの利いた個性的な深みのある声。そして、市井の人々を描いた物語性の高い泣ける歌詞。聴いていると、思わず笑顔がこぼれそうな愛しさと、胸をグッと締め付けられるような切なさと、希望が溢れるような心強さ (← ん? アレ?) が同時に沸き起こるような、本当に素敵なアルバムです。

特に、一曲目 「Secret Heart」。最高のメロディーは勿論のこと、
「君の秘めた気持ちを、勇気を出して打ち明けてしまおう」 と呼びかける
恋する男の想いを唄ったこの曲の歌詞は多くの共感を呼び、ロンの代表曲とされています。

前述のコステロ同様、ミュージシャン内での評価も非常に高く、
後のアルバムでは、COLDPLAY のクリス・マーティンがゲスト参加していたりもします。

また、彼が素晴らしいのは、以後のアルバムがいずれも名盤で、当たり外れの一切ない点。
「変化がない」 と言ったらそれまでですが、クオリティに揺ぎが無いのは、まさしく天賦の才能。
ロンの良き友人、ドン・カーと結成したデュオ 「SEXSMITH & KERR」 のアルバムも、
同様に棺桶行きが決定してます。
Destination Unknown

そんな訳で、高校時代から好きだったロン・セクスミスですが、
「コレは本気で好きかも♪ LOVE!」 と自分で気付いたのは、大学時代。
そこから他にもフォークを聴き出し、BOB DYLAN や LENARD COHEN はもちろん、
現代の SSW から 輸入盤でしか手に入らない60~70’s のアーティストまで、
色々とフォーク系 SSW の音源を漁り始める事になったのでした。
当時はパソコンを持っていなかったし、情報も少ないので、少~しずつですけども ・・・。
そしてその趣味は、今でもまだまだ継続しています。

僕、もしも仕事に関係なく自分の趣味だけを追求する事になったら、
ほぼ、フォーク/カントリーしか聴かない気がしています。
それもこれも、元はと言えば、ロン・セクスミスのせい。

上京して以来、来日公演が行われたら、絶対に欠かさず足を運んでいます。
毎回毎回、これがまた本当に優しくて良い人で ・・・。
また来てくれないかなー。月一くらいで聴きたい、僕のフェイヴァリット・アーティストです。

タイム・ビーイング
★ 最新アルバム 『Time Being』

コメント (1) »

  1. Wonderful exonlaatipn of facts available here.

    コメント by Praveen — 2014/7/17 @ 3:23:05

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