●ライヴ・レポ×2 (BSS & STARS/KT TUNSTALL)
★3/7(金) BROKEN SOCIAL SCENE & STARS at 渋谷クアトロ
7日の金曜日は、渋谷クアトロで行われました、
カナダのレーベル Arts & Crafts に所属する、
BROKEN SOCIAL SCENE と STARS の2バンドによるカップリング・ライヴ。
思わず、自分は小泉純一郎 元首相かと錯覚しました。
感動した!!
19時の開演時間ピッタリに出演したスターズが魅せたのは、
マジカルでドリーミーなポップ・ワールド。
男性ヴォーカルのトーキルと、女性ヴォーカルのエイミー・ミランによる
恋人同士の密談のような掛け合いは、トキメキに溢れた華やかさがありました。
何と言っても、ムッチムッチでセクスィなエイミー嬢のロルィタ・ヴォイスですよ。
ワンピース萌えー!
あの体型を 「太い」 と思うか否かは人それぞれですが、僕は余裕でアリです(笑)
兎に角、新作 『IN OUR BEDROOM AFTER THE WAR』 からの楽曲はもちろんながら、
前作収録の名曲 「Ageless Beauty」 で感涙でした。
そして満を持して登場したのは、
今やカナダを代表するバンドとなったブロークン・ソーシャル・シーン(以下BSS)。
書き出すべきトピックスは色々あるのですが・・・・・・・・・・・
「感動した!!」
本当にそれだけなんですよ・・・・・・。まさに祝祭でした。
メンバーが流動的で、多いときは十数人もの人数になるという彼ら。
今回のステージは基本6人。ちょっと少ないように思ったものの、結果、完全にモーマンタイ。
メンバーがひっきりなしに楽器を持ち替え、それ毎にサウンドの趣が変わる様は圧巻でした。
どちらかと言うと混沌として複雑な印象のあるBSSの楽曲は、
ライヴでは当然シンプルになって聴こえた感じでしたが、
むしろそれによって、爆発力とも言えるダイナミズムが生まれていました。
さらにポスト・ロック的な音響美やノイズ、加えて知性も垣間見られ、
その音世界の深さに、完全にしてやられっぱなし。
またスペシャル・ゲストとして、ズボンズのドン松尾氏と、
バンドでBSSのコピーをしているという一般の学生たち(笑) 数名が出演。
特に学生たち。彼らの演奏するホーンが本当に華やかで、これがまたお見事!!
プロであるドン松尾氏のギターにも劣らないパフォーマンスを見せてくれ、
結果、彼らが演奏した 「7/4 (Shoreline)」 は、その日一番の盛り上がりを見せたのです。
そうそう。
普通、US系のインディ・バンドのライヴって、ジックリとおとなしく聴き入る観客が多い中、
今回はガンガンに盛り上がって、クアトロの床がグワングワンと揺れるほど
オーディエンス全体が興奮した状態だったのも印象的でしたねー。
ライヴ終盤、BSSのステージにも同時に出演していた、スターズのエイミー嬢。
彼女が熱狂のあまり客席へダイヴしていたのはすごい光景でした。
ですがそれを良いことに、彼女の豊満ボディにお触りしていた野郎どもが多数!!
いくらテンション上がってるからって、そういう、うらやま・・・・・・否、
破廉恥行為はマイッチングですよ! コラー!!
でも、ズタボロになったワンピース姿でステージに戻ったエイミー嬢。
マジでカッコ良かったッス。パンクス精神を感じました。
で、ごめんなさい。
あまりにも熱心にライヴに見入ってしまい、深いレポートは不可です(笑)
とにかく、もう、三度目言います。
「感動した!!」 これだけなんです。
年間ベスト・ライヴ、今からノミネートが決定です!!
★3/9(日) KT TUNSTALL at 品川ステラボール
UKにおける女性シンガー・ソングライター・ブームの火付け役とも言える、KT タンストールの東京公演。
客層は、前述の BSS & STARS とは当然ガラリと変わり、OLさんから家族連れまで幅広く。
会場の上品な雰囲気と見事にマッチングした感じでした。
ですがステージ上には、そんな品の良さを笑い飛ばすかのように豪快な女性が・・・。
(c)TEPPEI
いや~、KT姐さん、カッコ良過ぎ!
トレード・マークのワンピースにロング・ブーツ、
そしてラメラメのギター、グレッチの “シルヴァー・ジェット” (←僕も憧れの名器) を構えた姿は
男女を問わず魅了してしまうほどの存在感がありました。
「豪快」 なんてこと言いましたけど、女性としての魅力もバッチリなんですよね。
そして存在感と言えば、やはり、何よりもその歌声。
ステージ・セットの装飾は皆無に等しく、
バック・メンバーも、女性コーラス2人がいる他は何の変哲も無い編成でしたが、
いやはや、この人のヴォーカルは、そんなお飾りなど一切不要なほど
聴く者を惹き付けて止まないチカラを持っています。
ヴォーカリストとしての評価を、もっとされるべきなんじゃないかな?
1曲ごとにMCを入れ、姉貴キャラ全開でジョークばっかり飛ばしてる様もなかなか(笑)
冗談を言った後に 「ちょっと、次の曲は繊細な曲なんだから! マジメにやらなきゃ」 だの、
お得意のリアル・タイム・サンプリングを使って自分が作ったビートを、
「ちょっとテンポが遅すぎた!」 と言ってやりなおしたり(笑)
(c)TEPPEI
いずれにせよ、そんなパフォーマンス全編を通して、
KTのカリスマ性は本当に強烈。かつ鮮烈。
こんなにもバック・メンバーの存在が目に入らなかったライヴというのも、
久しぶりな感じがしました。マジで KT一人にだけ、目と耳が釘付けでしたから。
そしてそれは、ソロ・アーティストとしてあるべき理想のステージだと感じましたね。
実は今回、招待席の2階席からライヴを拝見したのですが、
代表曲 「Suddenly I See」 の時なんかは、
やっぱり1階フロアで皆と一緒に盛り上がりながら観たかったです!
BSSのライヴが 「感動した!」 なら、
このKTのライヴは、「カッコイイ!!」。このひと言に尽きるかと。
と言うのも、今回のライヴに同行した者が、
ライヴ終了後、オウムのようにひたすら 「カッコ良かった・・・」 と呟いていたからなんですが(笑)
でもそれは、本当にそうだったんだと思います。
さてさて先週は、一週間で4本のライヴを観ました。
来週は、月曜日に MAROON 5 (そしてオープニング・アクトの SOFT)。
木曜の祝日に、ニュー・アルバムの発売が待たれる THE KOOKS と、
まだまだライヴ三昧が続きますよー!!