2008/3/14

●【棺桶アルバム】 TIM HARDIN/ “TIM HARDIN 1” & “TIM HARDIN 2”

> ROCK と XX, 番組インフォ, 音楽雑談 — サイトウD @ 17:05:15

今回の 「棺桶アルバム」 は、かなり渋めで・・・。
1960年代に活躍したシンガー・ソングライター、TIM HARDIN (ティム・ハーディン)
tim_hardin_jac.jpg
左: 『TIM HARDIN 1』 (1966年発表)
右: 『TIM HARDIN 2』 (1967年発表)

フォークとブルースそしてジャズをミックスした、当時としては画期的な音楽性で、
多くのスタンダード・ナンバーを生み出しました。
彼の曲は、現在でも多くのミュージシャンにカヴァーされ続けています。
かのボブ・ディランも、ティムを 「アメリカで最も優れたソング・ライター」 と評したそう。
ただ、9枚のアルバムをリリースし高評価を得ながらも大ヒットには恵まれず、ドラッグにも溺れ、
1980年、オーヴァードーズにより、弱冠39歳でこの世を去ってしまいました。

Bleecker Street: Greenwich Village In The 60'sで、僕の話。
ティム・ハーディンを知ったのは、このブログでも嫌になるほど名前を出した、
RON SEXSMITH のお気に入りアーティストだったからです。
ロン・セクスミスは、現代のミュージシャンたちが
60年代のナンバーをカヴァーしたコンピレーション・アルバム
『Bleecker Street : Greenwich Village In The 60’s』 の中で、
ハーディンの名曲 「Reason To Believe」 を披露していたのです。
(⇒ このアルバム

即、CD屋へ走りハーディンのアルバムを探したのですが、とにかくベスト盤しか見当たらない。
ほとんどのオリジナル・アルバム(特に人気の初期作)が、
日本のみならず、海外でも廃盤となっていたのです。
(後期作品の何点かは、その時点でも復刻盤がありましたけど)
でもまあ、最初はベストで充分ということで購入し聴いたところ、もう本当に最高で。
優しく深みのあるヴィブラートが印象的なこもった声と
フォークと言うにはオシャレでハイ・センスなメロディー・ラインが強烈に胸に染み、
すぐさま大ファンになりました。

それ以降、リイシューや中古レコードで見つかりやすかった後期の作品はもちろん、
数種類ものベスト盤を、CD屋で発見するたびに蒐集するという奇行を続けたのです(笑)
だって、初期のオリジナル・アルバムが無いんだもん。
僕、いわゆるレア盤に高額を出すタイプでもありませんし・・・。

一度だけ、過去に復刻された 1st と 2nd の中古盤を買いそびれた経験はあります。
「コレ良いよ~」 と、ある友人にハーディンを薦めていたのですが、
そいつが中古で発見し、教えた僕よりも先に買っちゃったのですよ!
「もっと高く買い取る」 と打診したのですが、断られました(笑)

で、このデビュー・アルバム 『TIM HARDIN 1』 と、セカンドの 『TIM HARDIN 2』
いやー、紙ジャケ復刻ブーム、万歳!!
そうです! 今年の一月、僕にとっては幻だった VERVE時代の計4枚、
1枚目から4枚目までが、紙ジャケとなってリイシューされたのです!!
日本全国500人の TIM HARDIN ファンの皆さま、おめでとうございます!(笑)
僕はまだ、この2枚しか買ってないんですけどね・・・。

ベスト盤を何枚も聴いても入ってなかった曲が、こうやって高音質で聴けるんですから良い時代です。
あんなに探したアルバムが、こんな風に手に入るなんて・・・。買ってすぐ、棺桶行き決定です。
ジャケットもなかなか良い感じですしね。

そうそう。
キャンシステムの有線放送 『relax cafe』 というオシャレーなチャンネルで、
4月より、この TIM HARDIN の楽曲をオンエア・ローテーションに入れる予定です。
だって、今聴いても十分オシャレなんですもの。
楽曲は、「Don’t Make Promises」、 「It’ll Never Happen Again」、
「Reason To Believe」、 「Misty Roses」、 「Black Sheep Boy」、
「Speak Like A Child」、 「Tribute To Hank Williams」

とりあえず、このあたりを予定しています。来月はぜひチャンネルを合わせてみて下さいね!

≪CHANNEL INFORMATION≫
● relax cafe
・CAN有線放送 : 関東 D-12/関西 D-11/新潟 E-13
・SPACE DiVA : 312